個人で頑張るPh.D.学生の米国Tax Return
こんにちは。
今日は無事Tax returnが振り込まれたので、収入あるF-1学生(Ph.D.学生を想定)が個人でTax Returnをやる方法を自分の備忘も兼ねて解説します。
ちなみにPh.D.学生は基本的にお金が返ってきます。
免責: この記事はTax Returnの書類を書いた時のことを思い出しつつ書いてます。間違っている可能性があるので信じすぎず各自で確認してください。
始める前に。。。
所属する大学がSprintaxを契約していて使えるか確認しましょう。
例えばUSCなんかだと無料で使えます。私立の強みですね。
https://ois.usc.edu/living-in-la/money/taxes-2/taxprep/sprintax-tax-preparation-software/
ただこのサービス個人で使うとなると、連邦税$37.95 州税$29.95と70ドル近く取られて、少額のTax Returnで使うのは幅からられます。
他にもサービスあるかもですが、Non-Resident Alien向けは需要も少なくSprintaxぐらいかと思います。
ちなみに個人でやる場合Web提出は出来ず、郵送必須になります。
用意するもの
- W-2: いわゆる源泉徴収票、収入がある場合は必ず郵送されてきます。控え・連邦税用・州税用の3枚綴になっているはずです。
- 1042-S: 奨学金などの収入はコチラに記載される。こっちは多分取りに行くかWebからダウンロードします。
まず米国Taxの仕組みに慣れる
あまり良くないですが、Sprintaxは課金せずに州税連邦税の課税額を見るところまでは進めます。
アプリのインストラクションに沿って、どの書類のどの数字を使うかが理解できるので仕組みを理解するのにとても役立ちます。
州税・連邦税の額を見たら、控えておいて最後に自分で算出した金額と検算します。
提出するもの
連邦税と州税はオフィスが別なので2通封筒を用意する必要があります。
- 連邦税: W-2, 1042-S, Form 8843 と (Form 1040-NR-EZ または Form 1040-NR) の4書類を郵送
- 州税: W-2, 1042-S と Form 540NRと(1040-NRかEZのコピー)の4書類を郵送
Form 1040-NR-EZはEZは簡素を意味していて、扶養者がいなくて変な収入がない場合はこちらで出来ます。詳しい条件はコチラ
大体の留学生はForm 1040-NR-EZで足りるはずなので、Form 1040-NR-EZのみ解説します。
連邦税
少し古いですが、こちらのガイドがとても役に立ちます。項目番号がちょっと変わってたりするので項目名をしっかり確認しましょう。
Unofficial UWaterloo Intern USA Tax Guide
Form 8843
https://www.irs.gov/forms-pubs/about-form-8843
これは収入なくても提出必須のやつですが、Part IIIのStudentsのところを埋めればOKです。Form 1040-NR-EZに同封する場合は住所の欄は書かなくて大丈夫です。
Form 1040-NR-EZ
https://www.irs.gov/forms-pubs/about-form-1040-nr-ez
基本的に↑のUnofficial UWaterloo Intern USA Tax Guideに沿って埋めていけば大丈夫です。
1042-Sのことは書いてないですが、
- 1042-Sの項目2のGross Incomesを1040-NR-EZの項目5の「Scholarship~」のところに、
- 1042-Sの項目7aのFederal Tax Whitheldを1040-NR-EZの項目18aの「Federal income tax ~ 1042-S」のところに
それぞれ書くぐらいです。その他気をつけることは州税をItemized deductionで控除するのを忘れないというところですね。
公式のガイドも見つつ進めればすんなりかけると思いますが、これが厳しいと思ったら素直にSprintaxを使うことをオススメします。
州税
カリフォルニアを例に話を進めます。州税のほうが色々控除があって少し面倒です。
1040-NR-EZに書いた数字を流用するので、連邦税を終わらせてから州税を始める必要があります。
2019年度のはコチラから見ることが出来ますが、毎年その年用のがあるのでググって最新のものを見つけましょう。
2019 540NR Booklet | FTB.ca.gov
左側のRelated contentsからその年のフォームとInstructionを見ることができます。
空欄が多いですが、注意するところは
- 項目7と11がpersonalを一人分($122)の控除
- 項目12がW-2にある賃金収入
- 項目13, 15, 17がW-2と1042-S合わせた総収入
- 項目18がitemized decutionとstandard deductionの多い方。
- PhD学生だと普通はstandard deductionのほうが大きいのです。額はググって調べましょう。
- 2019年度は$4,537でした
- 項目31に自分の控除後収入から課税額をInstructionにあるTax Tableから見つける。
- 項目42が州税の課税額、多分項目31から項目7を引いた額になってるはず。
- 項目81, 87にW-2にある収税の源泉徴収額を書く。
- 項目125に源泉徴収額と実際の課税額との差を書く。(普通はRefundのはず)
- 連邦税の書類も添付しろとあるので、1040-NR-EZのコピーをつける。
初めてやるとstandard deductionとTax Tableのところが面倒ですが、それ以外はすんなりと行くと思います。日本の確定申告やったことアレば似たようなものです。
郵送する
Sprintax上の課税額と一致したら署名して提出をします。
残念ながらNon-Resident AlienはWeb提出できないので郵送します。宛先住所はググれば出てきます。
Trackingはしたほうが良いとは思いますがPriority Mailが$8ぐらいするので、少額の場合は通常郵便のFrist-class Mailで良いかと思います。ここら辺は好みです。
最後に
上記の通り結構面倒なので周りだとSprintaxを課金したり、税理士に頼んだりしてしまっている人もいます。ただ1回慣れれば簡単なので毎年70ドルの節約になるのでオススメです。調べた限り日米租税条約周りの免税は厳しそうなので大人しく普通にやるのが良さそうです。あとインターンとかに行って収入が増えると、記入する額や項目が増えると思います。