tkm2261's blog

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コネなし論文なし英語苦手なアラサーのおっさんだけど米国CS大学院入学に頑張ったので全てを晒す ー GPA編 -

こんにちは、tkmです。

今回は出願時結構混乱したGPA(Grade Point Average)について書いていきます。

米国ではGPAが超大事

米国では卒業するだけじゃなくてGPAを非常に重視します。大学院受験だけじゃなくて就活にも効いてくるので覚醒剤使ってでも勉強しているのはこれのためですね。

大学によってはminumum GPA を設定している場合があるので出願時に注意しましょう。

GPAが成績表に明示されていない大学は要注意

私が卒業した東工大は100点満点で60で単位が貰えるシステムでGPAは導入されていません。

私の学部のGPAは平均をとって84.2/100と記載します。分母がいくつかを右に書きます。

フォームで別に分母を書かせる場合もあるので指示にしたがってください。

GPAは色んな換算式がありますが、変な疑心暗鬼を起こさないために単純平均を使うのが無難です。

UC BerkeleyのようにGPA換算式のスプレッドシートを要求してくる大学もあります。

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コネなし論文なし英語苦手なアラサーのおっさんだけど米国CS大学院入学に頑張ったので全てを晒す ー お金編 -

こんにちは、tkmです。

今回は学費および出願にかかる費用について書いていきます。

出願費用

大体で見積もります。

項目 単価 回数 合計
TOEFL iBT $230 10回 $2,300
GRE $205 5回 $1,025
出願費用 $120 20校 $2,400
TOEFLスコア送付費用 $20 20校 $400
GREスコア送付費用 $27 20校 $540
合計 $6,665

1ドル107円換算で713,155円となるので。かなり高額ですね。。。

ただかなり多めに見積もっています。

TOEFLGREは早めにスコアが取れれば受験回数が減らせます。出願校も10校ぐらいにすれば半額です。

お財布と相談して受験戦略を決めましょう。

学費

基本的にPh.D.はお金を貰えるので、学費の心配はありません。

そのため修士の学費について見ていきましょう。

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UC Irvineの場合、部屋代が入ってないので+$10,000ぐらいを考えると、440万円vs722万円

州立は安いものの、とても安いとは言えない値段ですね。

Research MasterにはTARAの口が結構あるみたいですが、最低1年ぐらいは学費を払う必要がありそうです。

国立大学の学費が年52万円の日本はホントに良い国ですね。

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コネなし論文なし英語苦手なアラサーのおっさんだけど米国CS大学院入学に頑張ったので全てを晒す ー 出願後の過ごし方 -

こんにちは、tkmです。

今日は大学院出願後の過ごし方について少し書いていきたいと思います。

出願後の4ヵ月は人生で最も生産性が落ちる期間

明日結果が来るのではないかと、日々過ごすのはとてもストレスです。

結果が来てもお祈りされ続けると気が沈んで、何するにも手に付かなかったりします。

ニートを選択したのも、働きながらこの4ヶ月を過ごす自信がなかったからというのも大きかったです。受かった瞬間会社辞めるから何にもコミット出来ないですしね。

何でも良いので生産的な生活を心がけましょう。

時差的に連絡が来るのは深夜なので、昼間の生産性は落とさないようにする。

大体、朝の3~6時にメールが来ることが多いので昼間はメールを頻繁にチェックしたりしないようにしましょう。

Grad Cafeは見すぎない

大学院の合否結果を共有するGrad Cafeというサイトがあります。

thegradcafe.com

大体の連絡がくる目安が分かる良いサイトな反面、嘘もあったりするのでそんなに見ても意味ないです。

まあ気になって毎日見てしまうんですけどね。。。

”はじめに”にも書きましたが連絡来る日程はこんな感じです。私は嘘ついてないので過度にネットに踊らされずに心静かに結果を待ちましょう。

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コネなし論文なし英語苦手なアラサーのおっさんだけど米国CS大学院入学に頑張ったので全てを晒す ー 出願とそれまでのスケジュール -

こんにちは、tkmです。

今日は出願するまでどういうスケジュールで動くと良いかを解説します。

TOEFL対策は1年見といたほうが良い

留学のスケジュールを決める上でTOEFLのスコアが何時上がっていくるかがとても重要です。

それ以外のGRE・SoPは最短1ヵ月あれば何とかなります。

個人的には英語(TOEFL)の記事で紹介した私のスコア推移的に1年は見ておいた方が安全です。

例:今年(2018年)に受験する場合

日程 内容
2017年夏頃 TOEFL対策開始
2018年夏頃 TOEFLスコアで良いスコアがとれる。 GRE対策開始
2018年9月 国内奨学金応募
2018年10月 SoP作成開始 ・推薦状作成
2018年11月 願書作成
2018年12月 出願
2019年1~4月 結果待ち

出願に必要なもの

大体の大学は以下のものがあれば出願することが出来ます。

  • TOEFL iBT (IELTS)
  • GRE
  • 推薦状3通
  • SoP (Statement of Purpose)
  • 成績表(スキャンして提出がほとんど)
    • 短期でも海外で授業取ったことあるならそれもあると良い

その他に大学によって

  • Personal History Statement
  • Diversity Statement

なども必要な場合があります。

またGatechのISyE Ph.D.では数学をどの授業で取ったかなども聞かれました。

Have you taken and passed the following courses? If so, please indicate the course name, course number, grade, term taken, and institute on which transcript it will appear.

* Differential calculus, basic integral calculus, infinite series
* Linear algebra, multivariable theory, vector spaces, matrix operations
* Taylor's theorem, Lagrange Multipliers, multiple integration
* Conditional probability, calculus based distribution theory, expected values, covariance
* Statistical hypothesis testing, interval estimation, maximum likelihood estimation
* Simple random walk, theory of discrete time Markov chains
* Renewal theory, Poisson processes, Brownian motion
* Analysis: compact sets, convergent sequences, limits of functions
* Optimization: optimality conditions, duality theory, algorithms

日本の授業名は長いので書けないことがありますが、出来る限り書きましょう。

出願は頑張っても1日2校が限界

出願には、書類を記載するだけですが思った以上に工数がかかります。

例えば、

  • SoPを大学毎に書き換える
  • 大学名で大学を選んだ場合、指導教員を調べるのに時間がかかる
  • 大学特有の書類を求められたりする

などなどあります。自分で作業してみて1日2校が限界でした。

12/15が締切の大学がほとんどなので、20校出す場合は安全をみて12月から出願作業するのが無難ですし、 可能ならば11月中に終えたいところです。

出願は志望度の低い大学から

出願もするにつれて段々慣れてきます。SoPの修正の仕方も慣れてきますし、SoPの文章の間違いに途中で気づく事もあります。

つまり出願するにつれて書類の完成度が上がってくるので、志望度が高い大学はなるべく後回しにしましょう。

どうしても行きたい大学から作業しちゃうんですよね。。。

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コネなし論文なし英語苦手なアラサーのおっさんだけど米国CS大学院入学に頑張ったので全てを晒す ー 出願先の決め方 -

こんにちは、tkmです。

今回は留学時の出願先の決め方について、コネがなかった私のやり方を書いておきます。

もちろん指導を受けたい教授がいて、そこを志望するのが一番ですが。リスクヘッジのために出願先を探す作業が普通は発生します。

やり方に正解はないですが、私の場合の方法を書いておきます。

教員から探す場合

  • トップ会議(ICML・NIPS・KDD等)の興味ある論文のLast autherの名前と所属をメモる
  • トップ会議の興味のあるワークショップのファシリテーターの名前と所属をメモる
  • トップ会議の興味のあるワークショップの興味ある論文のLast autherの名前と所属をメモる
  • 興味のある授業の担当教員の名前と所属をメモる

これを数年分やるだけでも結構大変ですが、かなりリストアップすることができます。

大学名から探す場合

超ミーハーな方法ですが、もし日本で就職するときとかには有名大学に行ってないと通りが悪いので大学名も重要です。

ただミーハーなのは他の留学生も同じなのでアイビーリーグとかは倍率高いので気をつけてください。

grad cafeは大学院入試の結果が共有されているサイトで出願すると超お世話になると思います。ここに書かれるイコールそれなりに有名大学なので、大学を知るためにも使えます

相当自信がある人以外は、Master of Scienceのプログラムも出す

全落ちすると精神的にツラいのと、翌年の参考にならないので、行く気が薄くてもMSプログラムには出願しておきましょう。

MSプログラムにはProfessional系の研究しない修士課程があるので、取得できる学位をしっかり確認しましょう。Master of Scienceって書いてあればだいたい大丈夫です。

SoPに指導をお願いしたい教員を書く

SoPには普通指導を受けたい教員の名前を書きます。大学名から選んだ場合はFaculity Listから研究が近い教授を選びます。

この作業はかなり時間がかかるので出願は余裕を持ってしましょう。大体12/15締切の大学が多いので11月中には出願を終えるぐらいが良いです。

出願時に指導教員の希望を書くフォームがある場合もあります。

出願前にコンタクトを取るか

もちろんコンタクトを取れたほうが良いですが、怪しげなアジア人から送られてきたメールを読む人は少ないという説もあって闇雲にやっても効果は微妙です。

ただしPhDは教授とのコネが全てなので、コンタクトが取れてない時点でかなり合格の目は薄くなります。

私はコンタクトを送りませんでしたが、是非にという目当ての教授がいる場合は送ると良いでしょう。

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コネなし論文なし英語苦手なアラサーのおっさんだけど米国CS大学院入学に頑張ったので全てを晒す ー 推薦状依頼 -

こんにちは、tkmです。

今回は米国大学院出願で超大事な推薦状について話していきます。

米国は超コネ社会なので強力な推薦状はそれだけで合格に強い影響を持ちます。

とりあえずコレを読もう

東大の林教授が推薦状を書く時のポリシーです。

推薦状について

皆さんの推薦者はここまで厳格ではないかもしれませんが、推薦状を書いて頂く身分として頭に置いておきましょう。

誰に依頼するか

ほとんどの大学は3名の推薦者を要求してきます。

多くの人にとっては指導教員に依頼することになります。講座制をとってる大学では同講座の先生にもお願いすることが多いと思われます。その他にも、米国でPh.D.を取った人と親しい場合はお願いすると良いようです。

どこかに合格するためには10校以上に出願することになり、多大な作業をご依頼することになるので、しっかり親しい方にお願いしましょう。

もし多くの大学に出願したい場合は、大学毎に別の推薦者にお願いすることも可能です。

推薦状提出までのシステム

  • 大学の出願ページで推薦者のメールアドレスを入力
  • (推薦状の内容をみる権利を放棄する。)
  • 大学から推薦者にメールが届く
  • メールで案内された選択式のアンケートと推薦文を書いてもらう。
  • 提出されると大学の出願ページに反映される

一応権利として推薦状の内容をみる権利があるみたいですが、普通放棄します。

推薦文のドラフトは自分で用意

教員はとても忙しいので、普通はドラフトを要求してきます。

推薦内容の英文を書いた後は、英文添削に出してから先生に送りましょう。

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コネなし論文なし英語苦手なアラサーのおっさんだけど米国CS大学院入学に頑張ったので全てを晒す ー 国内奨学金応募 -

こんにちは。tkmです。

今回は国内奨学金の応募について書いていきます。

まずこういった事情があるので米国PhDを目指す人は必ず奨学金に応募しましょう。

米国PhDでは指導教員が学生の給料を負担するので、英語の怪しい日本人を取ってもらうには奨学金を持ち込む必要があります。

最近は最初の1年は学部が給料を負担したりとかバリエーションがあるみたいですが楽観しないほうがよいです。

出願時に間に合う奨学金に応募する

留学奨学金には出願前に内定が出るものと、合格後に申し込む2つがあり、出願前に内定を貰うやつでないと出願でアピール出来ないのでそちらを優先しましょう。

これらの奨学金は9, 10月が締切になるのでTOEFLとかもこれまでに用意する必要があります。

独断と偏見による国内奨学金紹介

日本学生支援機構 海外留学支援制度(大学院学位取得型)

学費(上限あり)+ 生活費がでる。他の奨学金等との併給が可能なのも特徴。

昔は殺意が湧くほど申し込みが面倒だったけど2017年は大分改善された

トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム

学生のみ対象なので知らない

Funai Overseas Scholarship(大学院留学)

多分PhD留学で最も有名な奨学金。授業料全額と生活費がでる。

奨学事業 これまでの奨学生|公益財団法人船井情報科学振興財団(FFIT)

ここの奨学生のレポートを読むと出願における奨学金の威力がよくわかります

村田海外留学奨学会

学生のみ対象なので知らない

伊藤国際教育交流財団

修士限定で授業料(上限あり)+生活費+渡航費がでる

魅力的だが願書を黒ボールペンで手書き指定という鬼畜の所業を要求する。

英語で1,500~2,000 wordsの留学先での研究テーマも必要なので出願は大変

中島記念国際交流財団

授業料(上限あり)+生活費+渡航

平和中島財団

生活費+渡航

ここも留学計画書を手書き指定という鬼畜の所業を要求する。

フルブライト奨学金

名前聞いたこともある人は多いと思う。給付内容はすごい良いが、

卒業後の帰国義務+2年間の日本滞在が必要なので、向こうで働きたい人は使えない。

重田教育財団

Twitterで教えてもらいました。

ここは合格後に申し込む奨学金なのでこれから申し込みます。

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